第114回 平成29年10月:「10月の勉強法」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科5年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

10月になり、秋も深まってきました。受験生にとっては勉強の秋。穏やかな気候で勉強に集中しやすい時期ですね。ただ、日によって気温の上がり下がりが激しいので体調管理はしっかりしましょう。

さて、皆さんは夏休みの勉強の成果を実感していますでしょうか。受験まで残り数ヶ月ということで自然と緊張感や焦燥感を持ち始めている方も多いのではないでしょうか。それぞれの方で感じることは異なるでしょうが、今一度冷静に自己分析をして受験までの最後の方針を立てましょう。

夏休みまでの努力が功を奏して成績がうまく伸びた方は、まず「よく頑張った」と自分を褒めて成績が上がったことを自信にしてください。ただ、わかっているとは思いますが、うぬぼれてはいけません。皆さんは成績を伸ばすために勉強しているのではなく、(自分の将来の夢に近づく第一ステップとして)受験で合格するために勉強をしているのです。喜ぶのは結果が出てからにしましょう。努力で手にしたリードを広げていけるようさらに頑張ってください。具体的には、志望校に特化した対策を少しずつ入れていくと良いでしょう。過去問を解いてみて傾向を把握し、どのような対策が必要かを考えていきましょう。

次に、成績が伸び悩んでいる方は、焦らないことが大事です。焦って空回りしてしまうことが一番危険です。ただ、時間を効率的に使わないといけないのは言うまでもありません。また、努力しているのに成績が上がらない方の多くは、努力に偏りがあります。学校によってバラつきはありますが、自分の志望校の試験科目や出題分野を見渡して、苦手なところを重点的に勉強していきましょう。正しい努力は裏切りません。できるだけ効率的に、そして焦らずに勉強を続けていけば、必ず合格に手が届くはずです。

後悔のないよう努力を継続していきましょう。

第113回 平成29年8月:「8月の勉強法」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科5年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

夏休みも中盤に差し掛かりました。暑い日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。夏バテにはくれぐれも気をつけて下さい。夏休み開始前にある程度の計画を立てるようにお伝えしましたが、その進捗具合を一度確認してみましょう。

まず、計画通りに進んでいた場合についてです。何事においても、計画を立ててきちんと遂行できることは素晴らしいことで、今後の人生で役に立つ能力となることでしょう。しかし、計画通りに進んでいることに慢心してはいけません。まだ余力がある方は目標のレベルを上げてみてください。時間をためておくことはできません。時間がある夏休みのうちに、常にモチベーションを高く持ち自発的に課題を見つけ、取り組んでいくことで合格により近づくことができるでしょう。

次は、進捗が計画通りではない場合についてです。順調に進んでいないからといって焦らず、もう一度目標を見直してみましょう。しかし、ノルマをこなすためにスピードを上げて雑な勉強をしてしまうのは絶対に避けてください。実際、自分の調子のいいときを基準に計画を立てしまうのは珍しいことではありません。落ち着いて自分の現在地を把握し、やるべきことの優先順位を再確認しましょう。一部の課題を夏休み後に延期する必要もあるかもしれません。受験勉強は夏休みが終わった後も続きます。夏休みに頑張りすぎてエネルギーが底をついてしまうこともまた絶対に避けてほしいものです。課題の取捨選択は大事な能力ですが、小学生の皆さんで判断するのは難しい場合も多々あろうかと思います。そういったときは周りの先生や親御さんに相談してください。

以上のことはPDCAサイクルといって、皆さんが社会人になっても、業務を円滑に進めるために使える手段なのです。この機会に、受験勉強を通して学力以外の能力も育んでいきましょう。

第112回 平成29年7月:「7月の勉強法」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科5年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

高温多湿で日差しも強く、過ごしづらい日が続いていますね。いよいよ夏休みという長期休暇が始まろうとしている頃かと思います。夏休みは受験の天王山と言われるほど重要な時期で、学校もなく時間がたっぷり取れるこの期間をどう過ごすかで受験の結果が大きく左右されます。自由な時間がたくさんあるということは成長する大きなチャンスであると同時に、怠けてしまうと一気に合格が遠ざかってしまいます。今回は夏休みにどう過ごすべきかについてお話しします。

まず実施してほしいことは今までの総復習です。6年生になり、新しいことをたくさん学んだことでしょう。熱心な方は受験範囲の内容を全て習い終えた頃かもしれません。しかしながら、習った知識に穴がない方は少ないと思います。そういった穴を埋めるチャンスは今回の夏休みが最後だと思ってください。だらだらと教科書や参考書を確認するのではなく、塾などで配られる各科目の要点がまとまっている問題集などを用いましょう。もちろん市販のものでも構いません。実際に解いてわからない問題に直面した際には、熟考せずに「穴を見つけた」と認識して、参考書などで関連する知識を確認しましょう。最後の総復習といってもあまり時間をかけてはいけません。毎日時間を決めて効率的にこなしていきましょう。

次に実施してほしいことは演習です。1日に1回は解いたことのない問題を、制限時間を設けて解きましょう。復習が大事なことに疑いの余地はありませんが、復習を優先してしまうがために夏休みをそれだけで終わらせてしまう方も散見されます。復習一辺倒だとどうしても思考力が衰えてしまいます。受験当日は見たことない問題にも答えられるようにしておかなければなりません。演習を継続的にこなして思考力を高めていきましょう。

夏休みの間中ずっとモチベーションを高く保つのは難しいかもしれませんが、ひたむきな努力は必ず報われます。1日1日を大事にして長い夏休みを有効活用してください。

第111回 平成29年6月:「6月の勉強法」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科5年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

前回のコラムから少し時間が空きましたが、勉強の進み具合はいかがでしょうか。設定した中期目標を難なくクリアし、成績優秀な方もいるでしょうが、頑張っているのになかなか成績が伸びないと悩んでいる方がほとんどなのではないでしょうか。そういったときは、志望校のレベルを下げるといった考えがふと頭をよぎってしまうものです。しかし、志望校のレベルを下げるのは秋以降でも間に合います(逆に余裕がある方はこの時期に志望校のレベルを上げると良いです)。今から自分に甘えてそのような判断をしてしまうと、今後なし崩し的に志望校のレベルを下げてしまうでしょう。この時期は長期目標を据えたまま、短期目標を変えて対処しましょう。今回はどのように短期目標を立て直すかについて書きます。

まず、一週間毎にスケジュール管理をしましょう。それにはタイムテーブルを作ることが有効です。初めに、毎日の起床時間と就寝時間を決め、その後で学校や塾などの決まった予定を書き込みましょう。そうすると勉強に使える時間が明確になります。可視化された空き時間のそれぞれに、なるべく具体的にどんな内容の勉強をするかを書き込んでいきましょう。一つ注意点ですが、一日一時間程度は空き時間を残しておきましょう。学校の宿題が多かったり、問題集に時間がかかったりとすべてが予定通りに進むことはなかなかありません。そういったときに焦ったり落ち込んだりしないために、この一時間はとても大事です。

また、生活と勉強のリズムを確立しましょう。先程述べたように、毎日の起床時間と就寝時間を決めれば生活のリズムは組み立てられるでしょう。勉強をルーティン化すると勉強のリズムも確立できます。勉強のルーティン化とは、言い換えると勉強を作業化することです。ひたすら量をこなしていると、自然と勉強が辛くなくなり経験値がついていきます。向き不向きのある戦略かと思いますが馬力をつける良い方法です。

今回は以上になります。梅雨となり沈んだ空気になってしまいがちですが、これからも頑張っていきましょう。

第110回 平成29年4月-2:「4月の勉強法-②」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科5年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

皆さん、そろそろ新しい環境に慣れ始めた頃でしょうか。学校だけではなく、放課後は習い事や塾などに通い、忙しい毎日を過ごしている方も多いことでしょう。新しい環境になると勉強面に限らず生活のリズムが崩れてしまうと思いますが、今回はそういったリズムの取り戻し方についてお話ししたいと思います。

まず、毎日早起きをして、少し勉強してから学校に行くようにしましょう。皆さんは一日に何時間勉強していますか。塾がない日は、学校から帰ってくるのが午後4時で、寝る時間が午後11時、休憩や食事などの時間を考えると、1日合計3時間程度しか勉強ができません。しかし、朝起きるのを1時間早くするだけで勉強時間が1時間増えるのです。たかが1時間と思われるかもしれませんが、合計の勉強時間が3時間から4時間に変わるのは大きな違いとなり、ライバルに差をつけることができます。また、多くの場合、試験は朝早くから開始されます。日頃から朝に勉強することを習慣化することで、受験当日も実力を最大限に発揮することができるようになります。

次は勉強に集中する方法についてお話しします。いきなり勉強を始めるのは少しハードルが高いかもしれません。そのような時にオススメしたいのが、とりあえず5分間だけ机に向かってみるというものです。5分経ってもまだ集中できなければ、次の5分間は自由に休んでも構いません。休憩後にまた5分間机に向かってみてください。これを繰り返していくと、そのうち5分経っても集中力が続いていて休憩を取らなくてもよくなるものです。また、無理に長時間勉強しようとはしないでください。集中力が無限に続く人はいません。一般的に集中できる時間は最長で90分と言われています。ある程度やって疲れたら休憩することによって集中している時間を増やせば、学習効果は飛躍的に向上します。ただ、休憩する場合には、いつまで休むかを予め決めておいて、その時間がきたらまた勉強に戻るように心掛けましょう。

新学年が始まったばかりですが、これからも頑張っていきましょう!

第109回 平成29年4月-1:「4月の勉強法-①」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科5年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

時の流れは速いもので、もう4月になりました。進級おめでとうございます。新しい学年、教室、クラスメートなど、環境がいろいろと変わる時期でしょう。学年が変わったことで教材も新しくなったかと思います。今回は新しい教材の活かし方について話したいと思います。

みなさんは科目別に教材を何冊ずつ使っているでしょうか。市販の参考書、問題集、塾のテキスト、学校のプリントなど周りには教材が溢れていますが、全てに手を出していたらきりがありません。効率的な学習のためには、使用する教材をなるべく少なくするようにしましょう。一つの科目につき二冊の問題集に取り組んでしまうと、どちらをどのようなペースで進めようかなどと悩んだりしている時間がもったいないですし、どちらも中途半端に終わってしまうことが多々あります。やはり一冊一冊を確実にこなしていくことが学習効果を最大化してくれますし、その方が達成感も得られて、勉強のモチベーションが上がります。初見でできなかったところはチェックマークをつけて、少なくとも二周はしてから新しい問題集に取り組みましょう。

また、勉強する際に欠かせないのはノートです。ノートについては特に何も考えずに使っている人も多いのではないでしょうか。なかにはノートにこだわりすぎてなかなか勉強が進まないという人もいるでしょう。そもそもノートには二種類あって、主に板書などを書き取るノートと問題を解き進めていくノートがあります。これらの二つは必ず別のものを使いましょう。前者は復習できるように丁寧に書くことが望ましいのですが、効率良く復習できるように板書のすべてを書き写すのではなく、要点だけを書くようにしましょう。後者は丁寧に書く必要はありませんが、一問一問のスペースを広くとっておくと、必要な書き込みを追加することができて学習効果が高くなります。

環境が変わると、勉強面以外でも自分のリズムを保つことが難しいかと思います。しかし、受験に向けて気を引き締めて頑張っていきましょう。

第108回 平成29年3月-2:「3月の勉強法-②」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

3月も残りわずかとなりました。春休みを効果的に過ごせていますでしょうか。この1年間でいろいろなことを学びました。4月からはまた新しいことをたくさん学ぶでしょう。国語、算数、理科、社会と様々な科目がありますが、それらに共通する大事な力として暗記力があります。「日本の教育は暗記重視でよくない」、「思考力や発想力を伸ばそう」などとよく言われます。これらの主張を否定するつもりは全くありませんが、現状の受験制度でいい結果を残すには、やはり暗記がかなり大事だと言っても過言ではないでしょう。今回はそんな暗記をする際のコツについて話したいと思います。

1つ目は暗記することをなるべく少なくすることです。覚えなければならないことがたくさんある中で、全てのことをバラバラに覚えていてはきりがないですし、効率がよくありません。なるべく物事を関連付けて、これさえ覚えていれば他のことは考えれば頭の中で導き出せるといった根幹になるような知識を積極的に暗記するようにしましょう。

2つ目は語呂合わせを使うことです。語呂合わせは機械的に知識を頭に詰め込んでいるだけだと敬遠される方も多いのですが、これは意外と軽視できない暗記法なのです。例えば私が高校受験以来日本史に触れていない平安京遷都の年号や鎌倉幕府成立の年を覚えているのは語呂のお陰です。単に数字だけを覚えた年号などの多くは忘れてしまいましたが、こういった語呂を使って暗記したものは体に染み付いているものです。

3つ目は反復することです。記憶には短期記憶と長期記憶の2種類があります。その場で確実に暗記できたとしてもそれはおそらく短期記憶でしょう。短期記憶したものを長期記憶にするためには何度も同じことを脳に刷り込むのが一番です。サラッとでもいいので暗記したい事柄を紙などにまとめて毎日目に通すようにしましょう。

受験時に暗記した知識はその後の人生でも役に立ちます。知識が増えていくのを楽しんで頑張ってください。

第107回 平成29年3月-1:「3月の勉強法-①」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

あと一ヶ月足らずで新しい学年になりますね。6年生の皆さんは小学校最後の時間を満喫していますでしょうか。小6の思い出は一生ものです。思いっきり楽しみましょう。その他の学年の皆さんは新しい学年になることに期待と不安など様々な思いを抱いているかもしれません。このコラムを読んでいる方は塾などに通われている方も多いのではないでしょうか。そんな皆さんは、普段の授業とは別に春期講習などを受講する方が大半だと思います。今回はそんな春期講習について少しお話しさせてください。

受講している春期講習の数はそれぞれ異なるでしょう。春期講習をいくつ受講しているにせよ、絶対にしてほしくないのは、なんとなく授業を受けて、なんとなくその宿題をこなすことです。春休みというまとまった時間を受け身の姿勢で過ごしてはもったいないですし、そのような姿勢では身につく知識も減ってしまいます。そもそも、能動的に学ぶためには、自分に必要な講座を選ぶことが大切です。親や塾に勧められた講座を適当に選んで申し込むのではなく、自分の得意・不得意などについて普段の感触や模試の成績を参照しながら見極めて、役に立ちそうな講座を選びましょう。不要な講座を受講しても時間とお金の無駄になってしまいます。もし該当するような講座がなければ受講する必要はありませんし、個別指導塾や家庭教師という選択肢も一つの手です。

また、自分に合った講座を選ぶだけで満足してはいけません。授業をきちんと聞いて宿題をこなすのはもちろんのことですが、復習することも忘れてはいけません。そして、講習がすべて終わった後には習ったすべてのことが身についているかどうかを確認しましょう。さらに、春期講習でカバーされていない範囲の勉強もきちんとしましょう。その学年の最後の月なのでやり残した範囲や理解しきれていない範囲があると来年度からの勉強に支障をきたしてしまいます。ここでもやはり復習が大切ということです。

春休みの時間を賢く使い成長して新学年を迎えましょう!

第106回 平成29年2月-2:「2月の勉強法-②」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

前回のコラムでは、受験を成功させるためにまずすべきことについてお話ししました。これから1年間の見通しが立ったことでしょう。今回はこれから勉強していく際、忘れずに継続してほしいことをお伝えします。

まず、わからないことを放っておかないこと。この時期になると新しい学年の範囲の勉強に向かってやる気に満ち溢れている方が多いと思います。むしろ、新6年生の皆さんには是非そうであってほしいと思っています。最初は多少わからないことがあっても皆さんのやる気と勢いでカバーできるでしょう。しかしながら、時間が経ってから復習したのでは、当初勉強した時に何を理解できなかったのか、そしてそれはなぜだったのかがわからなくなって、時間を浪費してしまいます。受験前の1年間にそういったことに時間を使うのはもったいないと思います。わからなかったことがあれば、その都度先生に聞くなり、参考書を開くなりして一つ一つ解決していきましょう。一見、面倒くさくて時間がかかるように思えますが、1年を通してみると絶対に時間を節約できるはずです。

次に復習を怠らないこと。やはり新しいことを学ぶのは楽しく、同じことをやるのはそれに比べて刺激がなくてつまらないでしょう。もちろん、一度勉強したことを全て覚えられるような人なら復習の必要はありませんが、普通は勉強した内容は日に日に頭から離れていってしまいます。特に復習していただきたいのは模試です。普段の模試では問題を会場で解いて、家で丸つけしてそのままになっている方も多いのではないでしょうか。模試の問題は普段解いている宿題などに比べて集中して解いているはずです。そのような問題は復習することで得られる経験値も多くなります。帰宅後、丸つけの際に間違ったところを解き直すのはもちろんですが、その1週間後にもう一度全問正解するつもりで解いてみてください。きっといい復習になるでしょう。

以上、1年を通して注意してほしいことを書きました。口を酸っぱくして言うようですが、基礎をおろそかにしないようにしてください。

第105回 平成29年2月-1:「2月の勉強法-①」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

多くの6年生の方々は受験を終えられた頃でしょうか。長い間お疲れ様でした。これから始まる中学校生活に備えて少し勉強するのもいいですが、残りの小学校生活を思う存分に楽しんで思い出をたくさん作ってください。5年生の方々は受験がちょうど1年後になりましたね。言うまでもありませんが、この1年間が受験に一番重要です。今回はそんな5年生の方がまず何をすればいいかについて書いていきます。

勉強に手をつける前に自分の目標(=志望校)をはっきりさせましょう。その際に、現在の偏差値から決めないようにしてください。これからの1年間の頑張り次第で成績は大きく変わります。どんな職業に就きたいか、どんな大人になりたいかを考えてその将来の夢に少しでも近づけるなと思う志望校を選びましょう。強い目標があれば1年間の受験勉強を頑張るモチベーションになります。くじけそうになっても自分を支えてくれるはずです。

目標が決まっていれば、それを達成するために何をすればいいのかについて計画を立てることができます。自分一人で考えるのは難しいでしょう。学校の先生、通っている塾の先生、ご両親など、周りの人の力を借りてみましょう。きっといいアドバイスをしてくれるでしょう。私から皆さん全員に向けてアドバイスしたいのは、基礎をおろそかにしないことです。残り1年ということで、やる気に満ちあふれ、難しい問題をたくさん解いてやろう!といった方も大勢いるかもしれません。しかし、基礎がおろそかだとそういった応用問題は絶対に解けません。そして、多くの場合、合否を分けるのは基礎的な問題です。それは難関校であっても同じです。簡単な計算ミス、漢字のミスなどをケアレスミスとして軽く考えずに厳しく追及していきましょう。

受験生にとってこの1年間をいかに頑張ることができるかどうかが明暗を分けます。くじけそうになることもあるかと思いますが、そんな時は初心に帰り、志望校への憧れを思い出して頑張ってください。