第40回 平成24年4月-2:「4月の勉強法-②」

東大螢雪会 学生講師より

氏名:古部 快
現在の所属名:慶應義塾大学医学部医学科2年
出身高校名:私立早稲田高校
出身中学校名:私立早稲田中学校

今回は、私が小学校6年生のこの時期に、どのように勉強していたかについて詳しく説明したいと思います。

<算数>
計算問題を朝早く学校に行く前にやりました。その際には本番を意識して時間を測り、見直しもしていました。普段の学習は、塾でやった内容を1週間のうちに一通り解き直すことがメインでした。また、定期的に行われる塾のクラス替えテストの2週間くらい前から、塾で使用した問題を3部ほどコピーして解き直していました。今思うと、同じ問題を手が勝手に動くくらいに反復して解いていました。しかし、同じ問題をただ解くだけではなく、どのような考え方に基づき答えを導き出すのかをしっかり理解しなければなりません。そのためには、分からない問題をそのままにせずに、納得するまで答をじっくり吟味しなければなりません。そして、それでも分からなかったら先生に質問して下さい。その積み重ねで解ける問題が増えていきます。

<国語>
主に暗記系の漢字や四字熟語などの問題と文章問題の2つがあります。前者はとにかく覚えるしかありません。覚えるコツとしては、実際に手を動かし、同時に口に出してみることです。また、出来なかった問題に印をつけておき、その問題を重点的に解いていくと、効率が良くなります。次に後者ですが、私は文章問題が苦手で、その理由が勝手に想像して解答を作ってしまうことでした。そのため、意識的にそれぞれの問題で、文章のどの部分を用いれば良いかを考え、該当する箇所に線を引くようにしました。

<理科・社会>
暗記する内容が非常に多い科目ですが、これも試験前に塾のテキストの解答欄つきの問題を何部かコピーして、何度も解くようにしていました。実際に問題を解くのが一番良いと思います。ただ今の時期は、私は入試で配点の高い算数・国語をメインに勉強していました。

受験までまだ長い期間があるので、うまく行かない時期や、つらい時期があるかもしれません。私にもありましたが、その時は一度立ち止まってみて、気持ちを整理することも大事です。ぜひ志望校に合格できるよう、この1年を悔いのないように頑張ってください。

第39回 平成24年4月-1:「4月の勉強法-①」

東大螢雪会 学生講師より

氏名:古部 快
現在の所属名:慶應義塾大学医学部医学科2年
出身高校名:私立早稲田高校
出身中学校名:私立早稲田中学校

小学校6年生の4月に行うべきことの全体像を大きく3つにまとめました。

① 勉強スタイルを確立する
受験まであと1年を切った今、もっとも必要とされることは、残りの時間をいかに効率良く過ごせるかということです。そのためには、自分なりの勉強スタイルを確立しなければなりません。具体的には、「時間の使い方」と「各科目をどのように勉強するか」を決めれば良いと思います。私の場合ですが、夜よりも朝の方が頭が働きやすいと思い、夜早く寝てその分朝早く起き、学校に行く前に毎日30分の制限時間で算数の計算問題を解いていました。また、塾がある日は塾にいる間に集中して勉強し、帰ったらすぐ寝て次の日の勉強に備えました。受験は長期戦なので、長続きできるような勉強スタイルをおすすめします。なお、「各科目をどのように勉強するか」は次回のコラム「4月の勉強法②」で紹介します。

② 志望校を決める
この段階の学力で受験校を完全に決定することはできないのですが、行きたい学校をそろそろイメージしておかなければなりません。理由は2つあります。1つ目は、受験する学校により問題の傾向が大きく異なるからです。記述問題を多く出す学校もあれば、記号問題しか出さない学校もあります。今のうちから行きたい学校の問題の傾向を把握しておけば、より効率の良い勉強が出来ます。2つ目は、勉強に対するモチベーションを高めることが出来るからです。目標を設定することでやる気が出て、それが成績の向上につながることはよくあります。私の場合は、どうしても早稲田中学校に入りたいという一心で勉強をしていました。

③ 学校生活を充実させる
学校で塾の勉強をする生徒がいたり、受験勉強に疲れて居眠りをする生徒がいたりします。塾の勉強が大変で学校生活に支障が出てしまうのはある程度仕方がないと思いますが、学校にいる間は、友達とたくさん話したり遊んだりした方が良いと思います。小学6年生は小学校生活の最後の1年になります。悔いの残らないように過ごしてください。

第38回 平成24年3月-2:「3月の勉強法-②」

東大螢雪会 学生講師より

氏名:大村 卓士
現在の所属名:東京大学教養学部理科Ⅲ類2年
出身高校名:私立大阪星光学院高校
出身中学校名:私立大阪星光学院中学校

今回は算数の勉強法について書きたいと思います。受験において算数を味方につけるか敵にまわすかは、その受験の結果を大きく左右するほど、中学受験において算数という科目は重要です。勉強のコツは人それぞれで、とてもここで書ききれるほどではありませんが、ここではそのコツの中でも私が重きを置いている2つのことについて言及させていただきます。

 まず1つ目は、「公式の丸暗記をするな」ということです。1つ1つの公式には必ず意味があります。公式を使って問題を解くときに、なぜその公式が成立するのかということに意識を向けて欲しいのです。中学受験の算数には、つるかめ算や周期算などのように、「○○算」と名前がつくものがたくさんありますが、それらのほとんどは私たちの生活に密接に関わるものです。その計算を公式の丸暗記によって単なる数字の羅列としかとらえられないようでは、非常にもったいないのです。常に自分の計算式の意味を考えることで、日常生活の中に生きる算数を見いだすことができるようになり、自然と算数に興味がわいてくると思います。「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、まずは算数を好きになることで、応用問題も解け、算数をもっと得意になることができるようになるでしょう。

 2つ目は、「問題を常に式や図で表すように心掛ける」ということです。入試問題のような複雑な問題では、受験生の多くが何から手をつけてよいか戸惑ってしまいがちです。その中で、問題を見た時に全体を把握して何かしらの計算式や図で表現することで、突破口が見えてくることがよくあります。そのため、簡単な問題に対しても、頭の中だけで解いてしまわずに、式や図に起こす癖をつけましょう。そうすると難しい問題に当たっても、何かしらの対応ができるようになると思います。

以上の2つのアドバイスを意識して、今後の勉強に励んでみてはいかがでしょうか。

第37回 平成24年3月-1:「3月の勉強法-①」

東大螢雪会 学生講師より

氏名:大村 卓士
現在の所属名:東京大学教養学部理科Ⅲ類2年
出身高校名:私立大阪星光学院高校
出身中学校名:私立大阪星光学院中学校

6年生の受験が終わり、いよいよ次は自分の番だと入試に対する意識が高まっていることだと思います。4科目受験の方は、やるべきことが多くて焦りを感じているのではないでしょうか。一気に4科目すべてを得意科目にしていくのは非常に難しいことですので、優先順位をつけて学んでいくことをおすすめします。

どの科目から始めるかは、あなたの得意な科目や苦手な科目が何なのか、志望校の配点はどうなっているのかなどによって変わってきますが、やはり受験において国語と算数が大きなウェイトを占めるのは間違いありません。

まず今回は国語の勉強方法についてお話ししたいと思います。国語というと、何を勉強すれば良いのかわからないということをよくお聞きします。また、漢字や慣用句を頑張っても、なかなか点数が伸びずに悩んでいる人も多いと思います。知識事項を覚えることはとても重要ですが、国語の問題を解く上で最も必要になってくるのは、「読む力」と「解く力」です。

では、具体的に「読む力」と「解く力」はどのように鍛えればよいのでしょうか。まず「読む力」とは、「筆者のイイタイコトを掴み、論の流れを追っていく力」であることを認識しましょう。文章をただ読んでいるだけでは、どれだけ演習量をこなしても、中身の薄い学習になってしまうので、「読む」目的をはっきりさせて演習を積むことが大切です。また、筆者の主張を理解し、論展開を把握するために、段落ごとの要約を作ることをおすすめします。

次に「解く力」とは「聞かれたことに答える力」であると認識して下さい。聞かれてもいないことを答えにしてしまって、点数が伸びないと悩んでいる受験生をよく見かけます。わかっているのに点数が取れないなんてもったいないですよね。そんな悲劇を生まないためにも「何を聞かれているのか」を明確にしてから問題に挑むようにしてください。

次回はもう一つの重要科目、算数についてお話したいと思います。

第36回 平成24年2月-2:「2月の勉強法-②」

東大螢雪会 学生講師より

氏名:岡本 憲明
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:私立灘高校
出身中学校名:私立灘中学校

皆さんの中には科目によって得手不得手がある方も多いと思います。私も当時から理系よりの頭だったのか、国語と社会が他の2科目に比べて苦手でしたが、2月の段階では特に意識せず、まんべんなく時間を割いていました。最適な勉強法は個人によって異なるため、一概にこうするべきとは言えませんが、私の場合はどうであったのかをご紹介しますので、少しでも参考になれば幸いです。

算数の単元自体は基本的に5年生で学習したことの復習でしたが、内容が発展的になり難易度が全体的に上がりました。忘れている部分も多かったため、まず基礎問題を解いて十分に理解を深めた上で応用問題にチャレンジするというステップを守りました。いきなり難しい問題を解こうとするのはお勧めしません。また、図形等の範囲を中心に計算が面倒で込み入っている問題が増えたため、普段から計算問題を解く時間を作り、精度とスピードの向上を目指しました。

国語は行間を読ませるような文章が増え、記述問題の文字数も徐々に多くなります。この頃はとにかく記述すべきことをしっかり書き切ることを意識していました。文章中のポイントをうまく繋げて解答に落とし込むにはそれなりの訓練が必要だと教わったためです。書いたものを先生に添削してもらい、どこが減点対象なのか聞いておくことが随分参考になりました。なかなか努力が成績に反映されにくい科目ですが、めげずに頑張りましょう。

理科に関しては、生物のような暗記範囲は次の分野に授業が移る前に全て覚え切る覚悟でプリントとにらめっこしていました。力学や電気、化学などの計算が中心になる単元は、簡単な問題を一通り解いてみて浮かんだ疑問を先生に質問し、早い時期で解消しておくとよいでしょう。何より解法の仕組みを理解することが重要になります。

実は、灘中の入試には社会という科目がなく、どうすればいいのか先生に尋ねたところ、第2志望以下の学校も受けるつもりなら絶対に手を抜くなと叱られたため、理科と同程度の時間を割いて授業の復習を中心に学習を進めました。当時社会の教材がトイレでの暇つぶしの道具になっていたことは良い思い出になっています。

第35回 平成24年2月-1:「2月の勉強法-①」

東大螢雪会 学生講師より

氏名:岡本 憲明
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:私立灘高校
出身中学校名:私立灘中学校

上級生の受験が一段落し、5年生の皆さんはいよいよ受験生になります。

この時期の出来事で最も鮮明に記憶しているのは、当時通っていた塾で受けた志望校別模試の結果です。それまでの全体の統一試験とは異なり、それぞれの志望校の問題形式に合わせた、実際の入試とほぼ同じ難易度の模試を腕試しに受けさせられたのですが、その成績たるや散々なもので、合格ラインの点数の半分ぐらいしか取ることができませんでした。5年生までの学習にそこそこの自信を持っていたため、これには相当のショックを受けましたが、結果的に悔しさがバネになったのか、1年後の本番では無事合格点を取ることができるまでに成長しました。

6年生の1年間は勉強すれば勉強するだけ学力は伸びます。真綿が水を吸うようにどんどん知識が頭の中に入っていきますし、点数はそれこそ2倍以上にもなり得るので、今の成績が良くなくても悲観せず、目標を高く持ちましょう。志望校のレベルは下げようと思えば後からいくらでも下げられます。

2月になると塾のカリキュラムが6年生のものになり、問題の質が上がり、量も増えます。私自身、塾の宿題や復習以外の勉強は時間的にも体力的にもできなかったので、この時期に最も大切なことは、与えられた課題をこなせるだけの勉強のペースをしっかりつかむことではないでしょうか。今は目の前の課題を一つ一つこなしていきましょう。自分で計画を立てて欠点を埋めていく作業はもう少し後から始めても間に合います。また、学年の変わり目なのでどうしても生活が乱れがちになりますが、夜更かししてしまった翌日は集中力が続かず、かえって勉強の効率が落ちるということを悟ったので、やるべきことが多少残っていても日をまたぐ前には布団に入るようにしました。2月中旬以降はやや余裕がでてきたので、1日10問程度ですが、時間を計って計算問題を解く習慣をつけたのを覚えています。

第34回 平成24年1月-2:「1月の勉強法-②」

東大螢雪会 学生講師より

氏名:永井 未来
現在の所属名:東京大学理学部生物学科4年
出身高校名:私立浅野高校
出身中学校名:私立浅野中学校

中学受験まで残りわずかとなり、そろそろ本番を意識し始める頃かと思います。そのため過去問を解いたり基礎の復習をしたりと、どうしても遅い時間まで勉強をしたくなることも多くなります。しかし、1月は風邪が流行し、体調管理が難しくなる季節でもありますので、まずは生活リズムを整えて、きちんと体調管理をすることが重要になります。そのため、しっかりと毎日の計画を立てて、今何をすべきか、何をするのが最も効率が良いのかということを考え、短い時間に集中して勉強するように心がけるのが良いと思います。私は早寝早起きを徹底し、集中して勉強を行い、少しでも体調が悪いと思ったら早めに勉強を切り上げる、体調が悪い日は無理をしてまで塾には行かないということを心がけていました。

また、本番は馴れていない学校での受験で何かと実力を出せないことが多いのも現実です。自分は心配性だ、緊張しやすい方だと思うのであれば、1月にどこかの学校を試しに受験するのも良いと思います。この際、ただ単に受けて合否に一喜一憂するのではなく、第1志望の学校の試験に向けて有意義なものとなるよう、「第1志望の学校の試験に合格するレベルであれば、これくらいの点数を取って合格しよう」という自分なりの目標を立てておくことが重要です。また、1月受験の当日には、周りを見渡して、鉛筆の本数や消しゴムの個数など、こういうものを持ってきておくと実際の受験では役に立つという情報を得ることも重要です。こういった場での少しの違いが本番の気持ちの違いを生むことになります。

さて、受験本番はとても緊張することと思います。私も浅野中学の受験当日はとても緊張しました。また、受験当日はカンニングを疑われることが怖く、試験中に顔を上げられなかったことを覚えています。受験は誰もが緊張する場です。自分だけが緊張している訳ではない、みんなこの学校に入りたくて緊張して臨んでいるのだ、だから緊張して当然なのだと思い、強い気持ちで、自分を信じて受験に臨むことが重要です。くれぐれも体調には気をつけて、全力で後悔のない受験を迎えられるようにしてください。

第33回 平成24年1月-1:「1月の勉強法-①」

東大螢雪会 学生講師より

氏名:永井 未来
現在の所属名:東京大学理学部生物学科4年
出身高校名:私立浅野高校
出身中学校名:私立浅野中学校

私が中学受験の勉強をしていた頃、1月には塾で問題演習を多くやっていました。分からない問題があったら先生に教えてもらい、その問題を攻略したら次に難しい問題に挑戦するという形式で進めていました。1月の時点である程度完成していた算数については、受験問題を宿題としてやり先生に見てもらい、他の教科については、まず授業の最初に知識やテーマの確認を行った後で問題演習をやるという流れで進めていました。具体的には以下のとおりとなります。

算数は中学受験の科目の中で唯一の得意科目でした。そのため、1月の時点では応用問題レベルであれば解ける段階に達していたので、浅野中学で求められていた「答えを求めるまでの過程を記述する」という解答方法の練習と最大の失点の原因であった計算ミスの克服に時間を費やしました。計算ミスについては、朝起きてから計算ドリル(1問約2~3分のもの)を毎日30分行うことでミスをなくすように努力しました。記述対策としては、どの問題においてもできる限り言葉で説明を書き、先生に見てもらうということを繰り返し行うようにしていました。

理科と社会は始めたのが遅かったために記憶の定着が遅れていました。そのため、1月は基礎事項の確認を何度も何度も繰り返し行っていました。例えば、歴史の年号を全て1から毎日書き出したり、塾の理科の教材を何度も見返したりしていました。その後で、塾で使っていたテキストの問題を解き、間違えた問題は家に帰ってから必ず復習するようにしていました。

国語は最大の苦手科目だったので、点数が取れるところがどこなのかはっきりと的を絞って勉強するようにしていました。そのため、漢字や慣用句の勉強を進めたり、多少点数が取れていた随筆文や説明文の読解の練習をするようにしていました。

全科目を通してすべきことは、やはり自分の苦手がどこにあるのか、何ができないために点数が伸びないのかを分析し、しっかりとその部分を攻略してから先に進むことだと思います。そのためには、例えば、以前受けた模試を見直して、自分の間違いの傾向を分析したり、なぜ解けなかったのかをもう一度確認してみることが大切です。

第32回 平成23年12月:「12月の勉強法」

東大螢雪会 学生講師より

氏名:居福 裕貴
現在の所属名:東京大学工学部機械情報工学科4年
出身高校名:私立開成高校
出身中学校名:私立開成中学校

今年も残りわずかですね。受験生にとっては少しずつ緊張感が高まってくる季節でしょう。日々の学習ははかどっていますでしょうか?なんとなくそわそわして勉強になかなか手がつかないかもしれませんね。もしそうなら、どうか今一度心を落ち着けて、集中して勉強に打ち込んでください。何においても驚くほど早く成長することがあります。受験までの期間は残りわずかですが、これまでの模試の結果が悪くても、これからの勉強次第で逆転の余地は十分にありますよ。

今それぞれの受験生がなすべき勉強というものは、各々の弱点などによっても変わってくるものですが、志望校の過去問対策は全ての受験生がしなければならないことです。ただし、ここで言う過去問対策とは、ただ漠然と過去問を解くということではありません。どの学校も注意深く研究すれば、問題にそれぞれの色があるものです。どういう分野から問題が多く出ているか、どういうことを質問してくるか、といった大きなパターンや傾向を知る必要があります。また、全体の問題量を把握し、問題を解く時間感覚を身につけなければなりません。対策が万全なら、本番でも過去問を解いているような気分で臨むことができます。

この時期には、既に志望校の対策も完璧にこなしている勉強の進み具合が早い受験生もいることでしょう。そういう方は、知識の抜けがないかを確認するための総復習をすることをお勧めします。難しい応用問題ばかり解いていると、逆に基本的な知識が抜け落ちて簡単な問題に足元をすくわれてしまうことがまれにあります。余裕がある受験生は、以前に使っていた教材などを引っ張り出して再確認すると意外な盲点があるかもしれませんよ。

はじめにも書きましたが、今は受験生がナーバスになりがちな時期ですが、そうなるのは受験に対して熱心な証拠です。心のバランスを安定させるのは非常に難しいことですが、そんな風に前向きに捉えてもう少しだけ頑張ってください。

第31回 平成23年11月:「11月の勉強法」

東大螢雪会 学生講師より

氏名:居福 裕貴
現在の所属名:東京大学工学部機械情報工学科4年
出身高校名:私立開成高校
出身中学校名:私立開成中学校

受験シーズンが近づいて来ましたね。この頃になると、受験生の皆さんはだいぶ力がついて、受験本番レベルの問題にも手をつけられるほどになっているかもしれません。この時期は解けるか解けないか分からないぐらいの難しい問題にガンガン挑戦することをお勧めします。

受験の本番で大切なことは、「似たような問題を見たことがある、解いたことがある」ということです。これは算数や理科では特に重要なことです。もし本番でそういった問題と遭遇したとき、解法をしっかり身に付けていれば確実な得点源になります。さらには、そうして確実に問題を解くことで、落ち着いて他の問題に臨めるという好影響をもたらします。それが他の受験生と比べてアドバンテージになり、ひいては志望校合格のカギになります。

多くの問題を解いたとしても、その中から都合よく本番で出題されるのかと思われるかもしれませんが、いくらレベルの高い学校でも全問ともオリジナリティあふれる新作問題を出題するということはありません。勉強を積み重ねた受験生にとってはただのパターン問題でしかないというようなものも必ず出題されます。

ですから、やはり、たくさんの演習をこなしましょう。これは絶対に無駄にはなりません。真面目にコツコツと演習をこなすことは、来年の受験で出題される問題を知らないうちに勉強していることと同じです。どんどん問題を解いて、どんどん自信をつけましょう。

もちろん本番で、取っ掛かりすら見当のつかない未知の問題と遭遇したとしても、慌てないことが大切です。勉強量が裏付ける自信があれば、そんな問題も恐れる必要はないのです。その問題は実は既知の問題の組み合わせ、あるいは変化形であるかもしれません。記憶の底を探ってみれば何かつながるものが見つかるはずです。または、その問題は実はすごく簡単なひらめきで突破口が見つかるようなものかもしれませんよ。