第108回 平成29年3月-2:「3月の勉強法-②」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

3月も残りわずかとなりました。春休みを効果的に過ごせていますでしょうか。この1年間でいろいろなことを学びました。4月からはまた新しいことをたくさん学ぶでしょう。国語、算数、理科、社会と様々な科目がありますが、それらに共通する大事な力として暗記力があります。「日本の教育は暗記重視でよくない」、「思考力や発想力を伸ばそう」などとよく言われます。これらの主張を否定するつもりは全くありませんが、現状の受験制度でいい結果を残すには、やはり暗記がかなり大事だと言っても過言ではないでしょう。今回はそんな暗記をする際のコツについて話したいと思います。

1つ目は暗記することをなるべく少なくすることです。覚えなければならないことがたくさんある中で、全てのことをバラバラに覚えていてはきりがないですし、効率がよくありません。なるべく物事を関連付けて、これさえ覚えていれば他のことは考えれば頭の中で導き出せるといった根幹になるような知識を積極的に暗記するようにしましょう。

2つ目は語呂合わせを使うことです。語呂合わせは機械的に知識を頭に詰め込んでいるだけだと敬遠される方も多いのですが、これは意外と軽視できない暗記法なのです。例えば私が高校受験以来日本史に触れていない平安京遷都の年号や鎌倉幕府成立の年を覚えているのは語呂のお陰です。単に数字だけを覚えた年号などの多くは忘れてしまいましたが、こういった語呂を使って暗記したものは体に染み付いているものです。

3つ目は反復することです。記憶には短期記憶と長期記憶の2種類があります。その場で確実に暗記できたとしてもそれはおそらく短期記憶でしょう。短期記憶したものを長期記憶にするためには何度も同じことを脳に刷り込むのが一番です。サラッとでもいいので暗記したい事柄を紙などにまとめて毎日目に通すようにしましょう。

受験時に暗記した知識はその後の人生でも役に立ちます。知識が増えていくのを楽しんで頑張ってください。

第107回 平成29年3月-1:「3月の勉強法-①」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

あと一ヶ月足らずで新しい学年になりますね。6年生の皆さんは小学校最後の時間を満喫していますでしょうか。小6の思い出は一生ものです。思いっきり楽しみましょう。その他の学年の皆さんは新しい学年になることに期待と不安など様々な思いを抱いているかもしれません。このコラムを読んでいる方は塾などに通われている方も多いのではないでしょうか。そんな皆さんは、普段の授業とは別に春期講習などを受講する方が大半だと思います。今回はそんな春期講習について少しお話しさせてください。

受講している春期講習の数はそれぞれ異なるでしょう。春期講習をいくつ受講しているにせよ、絶対にしてほしくないのは、なんとなく授業を受けて、なんとなくその宿題をこなすことです。春休みというまとまった時間を受け身の姿勢で過ごしてはもったいないですし、そのような姿勢では身につく知識も減ってしまいます。そもそも、能動的に学ぶためには、自分に必要な講座を選ぶことが大切です。親や塾に勧められた講座を適当に選んで申し込むのではなく、自分の得意・不得意などについて普段の感触や模試の成績を参照しながら見極めて、役に立ちそうな講座を選びましょう。不要な講座を受講しても時間とお金の無駄になってしまいます。もし該当するような講座がなければ受講する必要はありませんし、個別指導塾や家庭教師という選択肢も一つの手です。

また、自分に合った講座を選ぶだけで満足してはいけません。授業をきちんと聞いて宿題をこなすのはもちろんのことですが、復習することも忘れてはいけません。そして、講習がすべて終わった後には習ったすべてのことが身についているかどうかを確認しましょう。さらに、春期講習でカバーされていない範囲の勉強もきちんとしましょう。その学年の最後の月なのでやり残した範囲や理解しきれていない範囲があると来年度からの勉強に支障をきたしてしまいます。ここでもやはり復習が大切ということです。

春休みの時間を賢く使い成長して新学年を迎えましょう!

第106回 平成29年2月-2:「2月の勉強法-②」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

前回のコラムでは、受験を成功させるためにまずすべきことについてお話ししました。これから1年間の見通しが立ったことでしょう。今回はこれから勉強していく際、忘れずに継続してほしいことをお伝えします。

まず、わからないことを放っておかないこと。この時期になると新しい学年の範囲の勉強に向かってやる気に満ち溢れている方が多いと思います。むしろ、新6年生の皆さんには是非そうであってほしいと思っています。最初は多少わからないことがあっても皆さんのやる気と勢いでカバーできるでしょう。しかしながら、時間が経ってから復習したのでは、当初勉強した時に何を理解できなかったのか、そしてそれはなぜだったのかがわからなくなって、時間を浪費してしまいます。受験前の1年間にそういったことに時間を使うのはもったいないと思います。わからなかったことがあれば、その都度先生に聞くなり、参考書を開くなりして一つ一つ解決していきましょう。一見、面倒くさくて時間がかかるように思えますが、1年を通してみると絶対に時間を節約できるはずです。

次に復習を怠らないこと。やはり新しいことを学ぶのは楽しく、同じことをやるのはそれに比べて刺激がなくてつまらないでしょう。もちろん、一度勉強したことを全て覚えられるような人なら復習の必要はありませんが、普通は勉強した内容は日に日に頭から離れていってしまいます。特に復習していただきたいのは模試です。普段の模試では問題を会場で解いて、家で丸つけしてそのままになっている方も多いのではないでしょうか。模試の問題は普段解いている宿題などに比べて集中して解いているはずです。そのような問題は復習することで得られる経験値も多くなります。帰宅後、丸つけの際に間違ったところを解き直すのはもちろんですが、その1週間後にもう一度全問正解するつもりで解いてみてください。きっといい復習になるでしょう。

以上、1年を通して注意してほしいことを書きました。口を酸っぱくして言うようですが、基礎をおろそかにしないようにしてください。

第105回 平成29年2月-1:「2月の勉強法-①」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

多くの6年生の方々は受験を終えられた頃でしょうか。長い間お疲れ様でした。これから始まる中学校生活に備えて少し勉強するのもいいですが、残りの小学校生活を思う存分に楽しんで思い出をたくさん作ってください。5年生の方々は受験がちょうど1年後になりましたね。言うまでもありませんが、この1年間が受験に一番重要です。今回はそんな5年生の方がまず何をすればいいかについて書いていきます。

勉強に手をつける前に自分の目標(=志望校)をはっきりさせましょう。その際に、現在の偏差値から決めないようにしてください。これからの1年間の頑張り次第で成績は大きく変わります。どんな職業に就きたいか、どんな大人になりたいかを考えてその将来の夢に少しでも近づけるなと思う志望校を選びましょう。強い目標があれば1年間の受験勉強を頑張るモチベーションになります。くじけそうになっても自分を支えてくれるはずです。

目標が決まっていれば、それを達成するために何をすればいいのかについて計画を立てることができます。自分一人で考えるのは難しいでしょう。学校の先生、通っている塾の先生、ご両親など、周りの人の力を借りてみましょう。きっといいアドバイスをしてくれるでしょう。私から皆さん全員に向けてアドバイスしたいのは、基礎をおろそかにしないことです。残り1年ということで、やる気に満ちあふれ、難しい問題をたくさん解いてやろう!といった方も大勢いるかもしれません。しかし、基礎がおろそかだとそういった応用問題は絶対に解けません。そして、多くの場合、合否を分けるのは基礎的な問題です。それは難関校であっても同じです。簡単な計算ミス、漢字のミスなどをケアレスミスとして軽く考えずに厳しく追及していきましょう。

受験生にとってこの1年間をいかに頑張ることができるかどうかが明暗を分けます。くじけそうになることもあるかと思いますが、そんな時は初心に帰り、志望校への憧れを思い出して頑張ってください。

第104回 平成29年1月-2:「1月の勉強法-②」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

いよいよ受験が差し迫り、がむしゃらに目指していた目標が目の前に現れて、焦りを感じ始める時期でしょう。改めて受験の存在を肌に感じると、今までやってきたことが正しかったのか、このままで大丈夫なのか、などと考え始めて不安に駆られる方も多いかと思います。そこで、受験直前期にやっておくべきことについて書きたいと思います。

まずは受験当日の自分をシミュレーションしてみましょう。どんな人でも初めてのことは緊張してしまいますが、このように予行演習しておくことで平常心を保ち普段の実力を発揮できるかと思います。何時に起きて、何時に家を出発して、休憩時間には何をするかなどについて、できるだけ具体的に考えてみてください。そして、時間さえ許せば、受験当日に第一志望の学校へ行くルートとその移動にかかる時間を確かめながら訪問してみましょう。そこに通う自分を想像してみてモチベーションを高めるのもいいでしょう。

次に、受験当日に向けた習慣をつくることをお勧めいたします。受験は午前の早い時間から始まります。普段エンジンがかかり始めるのが夕方だったりすると受験当日にベストパフォーマンスは出せないでしょう。試験時間をきちんと把握してその時間に普段の演習などを行い、脳のリズムを整えておきましょう。起床時間についても同じです。脳が活性化するには起きてから数時間が必要です。それを逆算してこの時期から受験当日と同じ時間に起きる習慣づけをしていきましょう。

緊張などで全力を発揮できなければ、いままでの努力が水の泡となってしまいます。そのようなことを避けるために万全の状態で受験当日を迎えられるようにしましょう。今回は以上になります。ここに書いたことが皆様の合格につながれば幸いです。

第103回 平成29年1月-1:「1月の勉強法-①」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

あけましておめでとうございます。あと一ヶ月先に迫った入試本番に向けての準備は万全でしょうか。お正月休みはどう過ごされましたか。ラストスパートに備えて休息を取った方、休まずにコツコツと勉強を進めた方、いろいろいらっしゃるかと思いますが、どのように過ごされたにせよ、これからはより一層気合いを入れて勉強されることと思います。そのような勉強を頑張ろうとしている方々にお伝えしたいことがいくつかあります。

まずは何よりも体調管理をしっかりとしてください。勉強時間に比例してストレスも増え、体調を崩しやすくなってきます。この時期に風邪などを引いて勉強から遠ざかってしまうと、勉強のリズムが崩れて実際に病気で寝ていた日数よりも多くの時間が失われてしいます。また、何よりもモチベーションが切れてしまうことも懸念されます。外出の際のマスクの着用やこまめな手洗いなど頑張れるところはしっかりしましょう(正しい手洗いで菌がかなり落ちることは医学的にも証明されています!)。

少し具体的な話になりますが、次に伝えたいのは“まちがえノート”を作ってほしいということです。この時期には大体の範囲を終えて最終確認に入っている方も多いと思いますが、全てが完璧になっている方は少ないはずです。演習を重ねていくにつれて忘れていた基本事項や重要な新知識が出てくることや、算数や理科などで自分がよくする計算ミスや忘れやすい公式なども見つかるでしょう。そういった知識やミスを一つのノートにまとめて空いた時間に復習するようにすると大変効果的です。全範囲を復習し、かつ、ある程度知識が完成されているこの時期に新たな一冊のノートを作ることで最終確認にふさわしい分量と内容を兼ね備えたものになることでしょう。是非お試しください。

今回は以上になります。体調管理をしっかりして残りの時間を精一杯活用しましょう。

第102回 平成28年12月:「12月の勉強法」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:大沢 樹輝
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:私立開成高校
出身中学校名:私立開成中学校

早いもので本年ももう少しで終わりです。私の連載も今回が最後となりますので、1年間頑張ってきた皆さんに送るメッセージとして、気持ちの面におけるアドバイスをさせてください。

受験勉強を開始した当初、皆さんは入試本番をかなり先に想像したのではないでしょうか。時の流れは早いもので、第一志望の学校の入試日が近づくにつれ、だんだん焦りが出てくる人もいるでしょう。ここで考えてみてください。今までどれだけの勉強を重ねてきたでしょうか。どれほど多くのテストを受けてきたでしょうか。使ったテキスト、ノートの数を思い起こしてください。学校から帰ればすぐ塾に向かうという生活の繰り返しで、受験をしない友達に比べて我慢したことも多かったかもしれません。あまり実感できないかもしれませんが、皆さんはその分だけ確実に過去の自分よりも成長しているはずです。努力は嘘をつかないと言いますし、今までの努力に対して誇りを持ってください。これからの時期、言いようもない不安に襲われることもあるかと思います。そのような時こそ今までの日々を思い出して自分を奮い立たせましょう。本来の実力が発揮できれば絶対に合格は手にできます。

年明けからは受験が本格的に始まります。しかしそんな中で受験校一校の入試が終わるごとに結果に一喜一憂することはありません。結果については全ての受験が終わってから思う存分感慨にひたることにして、『今自分にできることは何か』ということだけを考えましょう。これまで通り弱点の克服に努め、最後まであがき続けてください。

ここまで来れば最後は気持ちの勝負です。合格したいという気持ちが強ければ強いほど、自分のもとまで合格は近づいてきます。皆さんが希望の学校で楽しい中学校生活をスタートできることを祈って。

第101回 平成28年11月:「11月の勉強法」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:大沢 樹輝
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:私立開成高校
出身中学校名:私立開成中学校

私が担当する連載もあと残すところ2回となりました。学校によっては入試本番まであと2ヶ月程ですね。皆さんはお変わりなく、日々の勉強や過去問演習、そして塾の授業や模試に、と忙しい毎日を過ごされていることと思います。今回のコラムでは以前と重複してしまう内容もありますが、この時期の勉強で気をつけておきたいことについてお話しします。

11月となれば普段から過去問に取り組むことが多くなってきます。では皆さんは過去問を演習する時、しっかり時間を計っているでしょうか。本番の入試ではありませんが、普段から制限時間内でどこまで解けるのかを意識することは非常に大切です。緊張感を持って演習をすることで、志望校独特の問題形式に対する自分なりの時間配分を感覚的に学ぶことができますし、与えられた時間で最大限いい点数を取るための試合勘のようなものも養われるでしょう。その代わり制限時間をむかえたら、模範解答を見る前にどこまで時間内に解けたかどうかを明確にした上で、自力で残りの問題を解き切りましょう。時間が足りず解けなかったのか、実力不足で解けなかったのかを明らかにすることもとても重要です。

できなかった問題については十分に復習をしておきましょう。それが志望校の問題であればなおさらのことです。次は絶対に間違えないという気概のもと、覚えられるものは覚え、思いつかなかった解き方についてはしっかり理解をしてください。ケアレスミスによる間違いについてはミスが起こった原因を分析することが必要です。起こりやすいミスの種類をまとめた自分なりのノートを作ってこまめに確認することも、本番でのミスを減らすための一つの方法だと思います。

日に日に気温も下がり、どうしても体調を崩しやすくなってきます。今まで以上に体調管理を万全にして、しっかりラストスパートをかけていきましょう。

第100回 平成28年10月:「10月の勉強法」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:大沢 樹輝
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:私立開成高校
出身中学校名:私立開成中学校

次第に秋風が感じられる季節になりましたね。入試本番の足音は徐々に大きくなってきますが、決して焦ることなく1日1日を大切に過ごすようにしましょう。今回は前回予告した通り、ケアレスミスをなくすコツについてお話しします。
 
合否を左右すると言っても過言ではないケアレスミスですが、私もこれには本当に悩まされました。「自分の中では分かっていたのに、解けていたはずなのに」という思いは無情にも採点者には伝わりません。このようなミスをしないためには何に気をつけるべきなのでしょうか。

まずはとにかく問題をよく読むことです。選択肢問題などに関しては、正しいものを選ぶべきなのか、間違っているものを選ぶべきなのか、答えはいくつ選ぶのか、細心の注意を払わなければなりません。問題文を読む際に、重要な部分に関しては丸で囲んだり線を引いたりして印象付けながら読む、といった工夫は今すぐ実践できますね。

そして、ケアレスミスの定番は計算ミスです。せっかく解き方がわかっても、答えを計算している中で知らず知らずのうちにミスをしていては元も子もありません。特に残り時間に追われ、焦る気持ちが生まれた際に起こりがちな計算ミスですが、切羽詰まった状態でいつも以上に計算を早く済ませようとしても、解き切るまでにかかる時間は大して短縮しませんし、逆に計算の精度を落としてしまうことにつながります。解ける問題をきっちり正解していくためには、計算式が一行進むごとに、指さし確認をするくらいの気持ちの余裕が必要です。

最後に気をつけなければならないことは、答えを写し間違えないことです。選んだ選択肢、求まった解答を解答用紙に書く際、無意識に間違った解答を記入していたという経験はありませんか。解答にたどりついたとしても最後まで気を抜かず、逆に気を引き締めるくらいの気持ちがちょうど良いと思います。

一時の気の緩みが命取りとなってしまいます。自分の実力を全て答案用紙に出し切るためにも、ケアレスミスには十分注意しましょう。

第99回 平成28年8月:「8月の勉強法」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:大沢 樹輝
現在の所属名:東京大学医学部医学科4年
出身高校名:私立開成高校
出身中学校名:私立開成中学校

暑い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。しっかり体調管理を行い、元気に夏を乗り切りましょう。

今は夏期講習に通っている方が多いとは思いますが、夏休みが終わると多くの模試を受けることになるはずです。前期や夏休みにしっかり勉強してきた内容がどれくらい身についているかを試す上でもってこいの場となりますので、受験まではまだ時間があるとは言え、一回一回の模試を大切に、本番の入試だと思って受けて下さいね。今回は模試を最大限活用する方法についてお話しします。

まず模試を受ける前についてです。前日や当日の朝に自分が苦手としている分野や自信がない範囲について簡単でいいので復習をしておくといいでしょう。普段のノルマの勉強もあると思うので、そこまでしっかりとした復習でなくても構いません。使い慣れたテキストやノートに目を通す程度で大丈夫です。そして模試当日はその時点で自分の持てる限りの力を発揮して、問題に挑みましょう。

さて、模試が終わりました。どうしても答えが思い出せなかった問題、全く歯が立たなかった問題など気になった問題はその日のうちに解答を見ながら復習をします。受験日から時間が経つほど、取り組んだ問題の感触を忘れてくるので、なるべく早め早めに疑問を解決しておくことが大切です。後日、自分の解答用紙が返却されたら、答案の書き方などで採点者から指摘された部分について詳しく分析をしながら復習をしましょう。私自身もそうでしたが、ケアレスミスで失点してしまうことも多いのではないでしょうか。できるはずの問題を間違えることほどもったいないことはありませんね。模試でミスをした部分については、なぜ間違えを犯してしまったのか、次から間違えないためにはどのように注意すればいいのかを、必ず自分なりに反省をしてください。

以前も簡単に触れましたが、ケアレスミスをなくすコツについては次回また詳しくお話ししたいと思います。