第124回 平成30年4月-2:「4月の勉強法-②」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:松﨑 紫音
現在の所属名:東京大学工学部計数工学科3年
出身高校名:私立女子学院高校
出身中学校名:私立女子学院中学校

新しい学年が始まり、生活リズムにも慣れてきた頃だと思います。慣れてくると、新しく学習することにも新鮮味がなくなり、モチベーションが下がることもあるかもしれません。受験は、多くの人が一度は経験するイベントですが、目標に向かって勉強し続けることは、大変に感じてしまうかもしれません。しかし、モチベーションを上手に保てれば、乗り越えることができます。今回は、これから受験までの1年間、5年生以下なら、2年間、3年間と、モチベーションを保つにはどうすれば良いかについて書きたいと思います。

皆さんはどうして中学受験しようと思ったのでしょうか。周りの友達が受験するから、お家の人に勧められたから、など、周りの人に影響されて中学受験を始める人も多いと思います。なんとなく塾に通い始めて、毎日勉強して、受験しない友達が遊んでいる中、自分は勉強で忙しいから遊べない、そんな日々を送っていると、受験するのはやめたいと思う時もあるかもしれません。そんな時には、もう一度中学受験する理由を考えてみましょう。

まず、志望校を決めていきましょう。校風、部活、学校行事など、その学校に行ったら何をしたいか、どんな学校生活を送りたいか、などを考えます。文化祭や体育祭を見学しに行くと、その学校の校風や在校生徒の雰囲気がよくわかり、参考になります。そうすると、その学校に入学したいという気持ちが強くなり、目標に向かって楽しく受験勉強をすることができるようになると思います。

初めから、自分で中学受験をしたいと思って勉強を始める人もいるでしょう。そういう人たちは、モチベーションは十分あると思うので、その気持ちが下がらないように、目標を諦めず、着実に勉強を進めていきましょう。同じ目標を持つ友達と仲良くなれば、ライバル意識を持ってお互いの成長につながりますし、悩んだ時には相談することもできます。一人で戦い抜こうとはせずに、家族や友達と支え合って、頑張っていきましょう。

第123回 平成30年4月-1:「4月の勉強法-①」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:松﨑 紫音
現在の所属名:東京大学工学部計数工学科3年
出身高校名:私立女子学院高校
出身中学校名:私立女子学院中学校

さて、4月になりました。新しい学年になり、クラス替えがあり、新しい友達ができることでしょう。これから始まる一年に胸を膨らませ、何事に対しても意欲的になる時期だと思います。新しいことを学ぶというのは、最初は楽しいことだと思いますが、わからなくなるとつらくなってしまいます。そこで、今回は新しいことを学ぶ時により習得しやすくなるような勉強法について書きたいと思います。

基本的には、塾のテキストを使って、勉強する人が多いと思います。その場合、塾の授業に合わせてテキストを進めることになるでしょう。しかし、ただ授業を受けて宿題をやるだけでは、完全に習得することはできません。授業でわからなかったところは、家でもう一度よく考えたり、先生に質問したりして解決しましょう。また、何度やってもやり方を忘れてしまうなど、どうしても苦手な分野は、ノートにまとめていつでも見返せるようにしましょう。この時、きれいなノートを作ることばかり意識しても、中身が頭に入ってきません。人に見せるわけではなく、自分で見返すだけなので、自分がわかる程度に書いてあれば十分です。さらに、声に出しながら書くと、耳からも目からも情報が入ってきて、覚えやすくなります。

自分で買った参考書や問題集を使って勉強している人たちは、進度が決まっているわけではないので、どうしてもだらけてしまいがちです。いつまでに終わらせるなど、具体的に目標を立てて、計画的に学習を進めていきましょう。問題集を解く時は、一度目は、まず解いてみて、わからなかったところには印をつけて、解説をよく読んで理解しましょう。二度目は、時間のない時は、印をつけたところだけを解き直しても良いでしょう。解説を読んだ後に時間をあけて解き直すと、きちんと理解できているかどうかわかります。

受験に向けて、自分なりに目標、計画を立てて、学習を進めていきましょう。

第122回 平成30年3月-2:「3月の勉強法-②」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:松﨑 紫音
現在の所属名:東京大学理科Ⅰ類2年
出身高校名:私立女子学院高校
出身中学校名:私立女子学院中学校

3月下旬には、学校が終わり、春休みを迎えます。学校にもよると思いますが、春休みはあまり宿題が出ないところが多いものです。しかし、宿題がないからといって、遊んでばかりいると、新学期が始まってから勉強に遅れを取ってしまいます。二週間ほどしかない春休みを有意義に過ごしましょう。

まずは、この一年の復習をする必要があります。新しいことを学ぶ上で、基本がしっかり身についていないと、必ずどこかでつまずきます。学習を進めるに当たって一番大事なのは復習です。塾や学校で習ったことでわからない箇所があったら、自分でノートや教科書を見返して考えてみたり、先生に質問したりして、解決しておきましょう。

5年生は、受験生という立場になり、本格的に受験勉強をしていることでしょう。これから内容も難しくなり、勉強することも増えて、どんどん大変になると思います。受験が終わるまでのんびりする時間がなくなるので、春休みのうちに少しリフレッシュしても良いかもしれません。上手に気分転換をしながら、自分のペースで勉強を進めていきましょう。

4年生は、これから理科と社会の学習を始めるという人もいるかもしれませんね。算数や国語と違って、知識を問われるだけの出題も多くあります。そもそも覚えていないと手も足もでないということになってしまうので、膨大な量の暗記が必要になります。自分で暗記帳を作ってちょっとした隙間の時間に見たり、ノートに自分の言葉でまとめたりして、繰り返し学習することで確実に覚えていきましょう。

新しいことを学びたい、どんどん先に進みたいと思っている人にとっては、復習はつまらなく思えるかもしれませんが、学習の根幹にあるものなので、決しておろそかにしてはいけません。新学期が始まるまでに今までやってきたことを理解できているか確認し、不安要素をなくしておきましょう。

第121回 平成30年3月-1:「3月の勉強法-①」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:松﨑 紫音
現在の所属名:東京大学理科Ⅰ類2年
出身高校名:私立女子学院高校
出身中学校名:私立女子学院中学校

3月になりました。今年度ももうすぐ終わりですね。一年間自分が取り組んできたこと、頑張ってきたことを振り返ってみましょう。客観的に自分を見つめ直すことで、改善すべきことが見えてきます。たとえば、やることが多すぎて勉強する時間があまりなかったという人は、時間の使い方が効率的なものになっているかをよく考えて、できるだけ無駄な時間を省くように努力しましょう。勉強に一生懸命取り組んできたという人は、今のままで十分ですが、夜型になっていないかどうか、睡眠時間を削りすぎて集中力や思考力が落ちていないかなど生活面を見直してみましょう。

今までの自分の勉強を見直すとき、具体的にどんなミスをしやすいのか、何がわかっていないのかなど自分の傾向をつかむことが大切です。中学受験では、どの科目においても、覚えることがたくさんあります。まだ覚えきれていないところは、時間のあるうちに少しずつ覚えていきましょう。

教科別にみてみると、算数は、中学受験特有の考え方や解き方を多く習うと思います。習ってすぐにはよく理解できないかもしれませんが、何度も同じような問題を解き直すことで、問題を見ただけで、解法が思いつくようになります。国語は、漢字やことわざなどの知識問題は単語帳などを使って覚えてしまいましょう。あまり配点は大きくありませんが、試験本番では確実に得点したいところです。読解問題は、評論、小説、それぞれ人によって得意不得意があると思いますが、素早く読んで必要な情報を正確に読み取る能力が大事になります。日頃から、本や新聞を読んだりして、文章を読むことに慣れておくと良いと思います。社会は、地図や年表を壁など見える場所に貼っておくと、毎日目に触れることで覚えることができます。理科は、身近にある物を使って色々な実験をしてみると、知識が定着します。

今年度もあと少し。頑張っていきましょう。

第120回 平成30年2月-2:「2月の勉強法-②」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:松﨑 紫音
現在の所属名:東京大学理科Ⅰ類2年
出身高校名:私立女子学院高校
出身中学校名:私立女子学院中学校

2月には多くの学校で入試が行われます。受験生でなくても下見のために学校を訪れた人もいるでしょう。今は家の近くの小学校に歩いて通っていても、中学受験をして家から離れた中学に通う人も多いと思います。通学にかかる時間は、思ったよりも大きいものです。そこで今回は上手な時間の使い方についてお話しします。

ここで、1日に5時間勉強するという目標を立てていたとしましょう。学校に通っている平日は、主な勉強時間は夜になります。そうすると目標を達成するためには、睡眠時間を削って夜遅くまで勉強しようと思うかもしれません。しかし、それは集中力の面でも、もちろん体調管理の面でもよくありません。勉強は、隙間時間を上手に活用しましょう。まとまった時間がとれなくても、やる気さえあれば勉強はできるのです。

私が受験生だったときのスケジュールを簡単に紹介します。朝6時に起きて朝食を食べ、登校の準備をして7時になり、それから1時間、計算のトレーニングや漢字の練習など、少しの時間でもできるようなことを進め、8時に学校に行きます。学校では休み時間になると友達とたくさんおしゃべりをしたり、校庭で遊んだりして、受験勉強の息抜きをしていました。塾の授業がない日は、学校から16時に帰ってきて、それから2時間くらい問題集などを使って勉強します。18時から20時までは、夕食を食べ、お風呂に入り、テレビを観たりしてゆっくり過ごしていました。その後20時から22時まで、眠くないようだったら23時くらいまで勉強します。これで1日5~6時間の勉強時間を確保できます。通っている小学校が遠くて、このように時間が取れない人もいるでしょう。そんな人には、入浴時間の活用をおすすめします。透明なクリアファイルや防水の単語帳などに覚えなければいけないことを書き込んでおけば、湯船につかってリラックスしながら、暗記をすることができます。受験勉強では覚えることが多くありますが、机に向かわなくても暗記はできます。

時間を有効に使って、楽しみながら勉強を進めていきましょう。

第119回 平成30年2月-1:「2月の勉強法-①」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:松﨑 紫音
現在の所属名:東京大学理科Ⅰ類2年
出身高校名:私立女子学院高校
出身中学校名:私立女子学院中学校

2月ということで、6年生は受験が終わり、一息ついていることでしょう。中学受験というのは、あくまでも人生の通過点に過ぎませんが、その時の本人にとっては、とても大変なイベントになります。そのため、満足のいく結果を得たいと誰もが思うものです。

現在4、5年生で志望校が決まっている人は、志望校に合格することを目指して頑張っていることでしょう。決まっていない人は、とりあえず受験に向けて勉強を進めていると思います。なかなかやる気が出ない人は、先のことを考えてみましょう。中学に入学し、高校に進学して、大学、就職と人によって夢は違うと思います。自分が思い描く未来を実現させるためには、今何をすればよいのか、じっくり考えてみましょう。頑張って勉強して、志望校に合格すると、その先の選択肢が広がります。将来の夢に一歩近づくとも言えるでしょう。このように具体的なことを想像して勉強のモチベーションにすると、やる気が出てくると思います。

入試が終わった今の時期は、一番受験に近い5年生でも、あと1年も時間があります。塾のテストや、模試など、自分の実力を試す機会もあると思いますが、一回一回の結果を気にしすぎないようにしましょう。最終的には、試験本番の時に解ければよいのですから、模試などを受けた時は、点数や合格判定を気にするのではなく、どこを間違えたのか、いつもどんなところで点を落としがちなのか、自分のミスの傾向を分析しましょう。知識問題や算数の解法など、なかなか覚えられないものや間違えやすいところは、自分なりにノートにまとめて、試験の前に見直せるようにしておくと便利です。

また、4年生であれば、さらに2年も時間があります。この先、どんどん難しい内容を扱うようになりますが、その際には基礎が定着していることが前提になります。その時に基礎が定着していない状態だと、とても大変です。今のうちに分からないことはなくしておいて、基礎固めをしておきましょう。

焦らず計画的に頑張ってくださいね。

第118回 平成30年1月-2:「1月の勉強法-②」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:松﨑 紫音
現在の所属名:東京大学理科Ⅰ類2年
出身高校名:私立女子学院高校
出身中学校名:私立女子学院中学校

いよいよ入試本番を迎える時期となりました。今回は、入試前日と入試当日などの生活について書こうと思います。

まずは、入試前日。明日が入試ということで、何をすればいいのかわからなくなってしまうかもしれません。入試において一番大事なのは精神力と言っても過言ではありません。直前に難しい問題に挑戦し、できなくて自信をなくした状態で試験に臨むよりも、できる問題を確実に解いて、自分に自信をつけて試験に臨む方が良いと思います。入試前日は、今まで飽きるほど解いてきたような問題を解き直し、完璧に解き切って、自信をつけて下さい。そして、夜はなるべく早く寝て次の日に備えましょう。

さて、入試当日です。朝早く会場に向かう人が多いと思います。交通機関が乱れることもあるので、時間に余裕を持って出かけましょう。会場に着いたら、まずトイレの場所を確認し、混雑しないうちに行っておきましょう。参考書は教室への持ち込みが禁止されている学校もあるので、注意して下さい。もし持ち込みが許可されている学校なら、直前に見ることでリラックスできる人は見て下さい。少しでも知識量が増えます。

試験が始まったら、自分なりに解く順番や時間配分を決めている人もいると思いますが、今年も過去問通りの形式とは限りません。実際に私が受験した時、社会の大問数が一問増えていて、時間配分を変える必要がありました。もし例年通りでないとしても焦らずに、落ち着いて対応しましょう。分からない問題や、今まで見たことのないような問題が出てくることもあります。その時は考え込まずに、潔く飛ばして下さい。確実に解ける問題を完璧に解くことが一番大事です。最後に時間が余ったら、飛ばした問題に戻って、最善を尽くしましょう。

面接がある学校を受験する人もいると思います。面接は、緊張すると言葉が出てこなくなったりするので、とにかく気持ちを落ち着けましょう。きちんと挨拶をして、質問されたことに素直に答えることができれば、大丈夫です。本番で力を尽くせるように、体調を万全に整えて、最後まで頑張って下さい。

第117回 平成30年1月-1:「1月の勉強法-①」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:松﨑 紫音
現在の所属名:東京大学理科Ⅰ類2年
出身高校名:私立女子学院高校
出身中学校名:私立女子学院中学校

あけましておめでとうございます。中学受験コラムを1年間担当させていただくことになりました。松﨑紫音です。よろしくお願いします。

とうとう受験本番の季節になり、入学試験が始まっている人もいるかもしれませんね。不安になったり緊張したりしている人もいると思います。

今回のコラムでは受験を目前に控えた1月に何を勉強すればよいのか、私の体験も踏まえてお話しします。

12月までに過去問演習を終わらせてあれば、これからは新しい問題を解き始めたりはせずに、今までに受けてきた模試や演習してきた問題の中で、間違ったところを見直し、確実にできるようにしましょう。私は間違った問題をコピーしてノートに貼り、解答と解説を書いたまとめノートを作りました。試験直前は焦って、新しい問題に手をつけがちですが、分からない問題に出くわすと不安になってしまい、あまりよくありません。それよりも今まで演習した問題を確実に解けるようにすることが大切です。過去問演習が終わっていない人は、早目に終わらせましょう。

1月に入ってからの勉強は、演習量を増やすよりも、自分が解けるはずの問題の正答率を上げることに徹しましょう。やるべきことがあふれていて、ついつい夜遅くまで勉強を続けてしまう人もいると思いますが、本番の入試は朝から行われることが多く、早起きしなければいけません。普段から早起きしていないと、試験当日に朝から頭が働かないと思います。受験直前は勉強量を調整しながら毎日計画的に復習をして、早寝早起きの習慣を身につけましょう。

これはよく言われることですが、朝は頭がスッキリしているため、算数の計算問題などが向いています。私は毎朝小学校に登校する前に計算トレーニングをしていました。また、夜寝る前に暗記科目をやると寝ている間に記憶が定着すると言われているので、夜は理科や社会の暗記をすると良いと思います。合格するかどうか不安な時も、合格することだけをイメージして、最後まで頑張りましょう。

第116回 平成29年12月:「12月の勉強法」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科5年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

寒さが厳しく朝に布団から出るのが大変な時期になってきました。時が経つのは早いもので、私が担当するのもこれが最後となりました。今回は、直前期と受験当日にどのように過ごすべきについてアドバイスをさせてください。

まず、受験当日に普段以上の力を発揮しようとは考えないでください。直前期になって難しい問題を解き始めてレベルアップを図ろうとする方も多いのですが、得策とは言えません。これまで皆さんは相当な努力をしてきたはずです。直前期だからといって急にやることを変えるのではなく、今まで通りに勉強して、自分がこれまでに築き上げてきた実力を固めることに専念しましょう。また、自分の実力を過信しすぎて気が緩んで勉強量が減ってしまう方もいるようですが、今までの努力が水の泡にならないように注意しましょう。油断禁物です。

次に、受験前日~当日のスケジュールをイメージしておくことも大事です。前日は何時に寝て、当日は何時に起きて、何を食べて、どのように会場に向かうのか。そして、試験開始前や休み時間には何をするのか。ハプニングの対処なども含めてあらかじめ考えておきましょう。さらに、寝る時間や起きる時間などをできるだけ当日と同じようにしておくことによって、受験を普段通りのコンディションで迎えられるようになります。

受験当日は、今まで様々な準備をしてきたとしても緊張はしてしまうでしょう。周りのライバルたちが全員とても頭が良く見えてきたりもするのではないでしょうか。そのような場合には、「周りの人は全員大したことはない」と自分に言い聞かせると、落ちつき、余裕を持てます。また、試験は焦らずゆっくりと解くぐらいの心構えで取り組みましょう。何度も申し上げている通り、解ける問題を確実に解けばいいのです。

残りわずかですが、皆さん悔いの残らないように勉強に励み、試験に臨んでください。これまでの努力が報われる時が必ずきます。皆さんの成功を祈っています!

第115回 平成29年11月:「11月の勉強法」

東大螢雪会 朝日小学生新聞掲載
中学受験のためのコラム
(担当)東大螢雪会 学生講師

氏名:桑原 直杜
現在の所属名:東京大学医学部医学科5年
出身高校名:国立筑波大学附属駒場高校
出身中学校名:世田谷区立船橋中学校

だんだんと寒さが増してきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。入試本番まであと数ヶ月ですね。学校や塾、そして模試に追われて、忙しい毎日を過ごしていると思います。そのような中、この時期に多くの方が過去問に手を付け始めているのではないでしょうか。今回はそんな過去問演習の際の注意点などについてお話ししようと思います。

まず、過去問は数に限りがあり、貴重なものであるということを認識しましょう。普段取り組んでいる宿題などと同じ気持ちで取り組んではもったいないものです。本番の入試の制限時間と同じ時間で緊張感を持って演習しましょう。模試などを通じて痛感している方もいるかと思いますが、時間制限や緊張感があると最大限のパフォーマンスを発揮することは難しくなります。本番で実力がきちんと出せるように過去問で練習しておきましょう。

次に、過去問演習は時間配分を考えながら行いましょう。学校ごとの大まかな傾向は例年と変わらないはずです。受験校独特の問題形式に応じた、だいたいの時間配分をあらかじめ決めておくことで本番の際に焦ったり、一つの問題に時間をかけすぎたりするなどといったアクシデントを予防してくれます。また、時間配分には見直しの時間とある程度の予備の時間を組み込んでおきましょう。

最後に、過去問の演習後は必ず採点をしましょう。合格点と自分の点数を照らし合わせて、自分の現在の実力を確かめて普段の学習に反映させてください。また、できなかった問題は必ず解けるようになるまで復習しましょう。全く同じ問題が出ることはありませんが、同じ系統の問題が再び出ることは往々にあります。同じ過去問を解いてマスターしている多くのライバルたちに差をつけられないように、しっかりと復習をしてマスターしておいてください。

以上のことを参考にして、皆さんが過去問を有効活用できることを願っております。